会津若松酒造協同組合 お酒は二十歳になってから。

酒造りは水、米、そして人|会津杜氏会

会津杜氏会について

「酒造りは水、米、そして人」

会津杜氏とは

 杜氏とは、酒蔵で製造の品質を任された責任ある立場の人の名称です。そして酒造りにかかわるスタッフを「蔵人(くらびと)」と呼びます。
 会津でもかつては仕込みの時期になると新潟から越後杜氏、岩手から南部杜氏などを招いていましたが、近年は蔵元自身が杜氏を兼ねたり、地元の杜氏が指揮をとる蔵が多くなってきました。 この杜氏たちが「会津杜氏」です。

 平成に入ると、「全国新酒鑑評会」における福島県の金賞受賞数日本⼀に会津の蔵元が貢献。 また会津杜氏から、厚生労働大臣賞「現代の名工」や黄綬褒章の受章者が出るなど、その実力は高く評価されています。

坂井 義正 氏

鶴乃江酒造
杜氏/坂井 義正 氏


厚生労働大臣賞「現代の名工」受賞(平成30年)
黄綬褒章 受賞(令和元年)

佐藤 寿⼀ 氏

末廣酒造
杜氏/佐藤 寿⼀ 氏


厚生労働大臣賞「現代の名工」受賞(平成20年)
黄綬褒章 受賞(平成21年)

杜氏の役割

 日本酒造りは、技術力が問われる「平行複発酵」という、世界でもまれに見る複雑な工程で⾏われています。この技術を継承してきたのが杜⽒です。 全ての酒造技術面のエキスパートであるばかりでなく、統率力、判断力、管理能力が求められます。

 酒造りには米・水・麹の材料は必要ですが、同じ環境でタンクを並べて仕込んでも全く同じ酒にはならないのです。 使う米の硬さによる水の含ませ具合(吸水率)、仕込み中の温度管理など、「酒造り」は複雑な⼯程のなかで、さらに絶え間ない目配りが求められる繊細な仕事。 酒の良し悪しは、造る人の技術によると⾔っても過言ではありません。

会津杜氏会について

会津杜氏会について 日本酒の豆知識

会津杜氏会について

平成元年に「会津杜氏会」として発⾜。醸造技術のさらなる研鑽と後継者育成を行っています。

開催時期 活動内容 主催団体 内容
8月 定期総会 会津杜氏会 年度初めの総会です。
2月 会津の新酒を楽しむ会 会津若松酒造協同組合
会津杜氏会
会津杜氏会による「新酒の初しぼり」と「ひねり餅作り」の実演が行われます。
3月 福島県春季鑑評会前持ち寄り研究会 会津杜氏会 福島県春季鑑評会に出品する清酒の事前研究会を行います。
3月 造り仕舞い 会津若松酒造協同組合
各蔵元
仕込みが終わった後に行う慰労会です。
6月 酒蔵視察研修 会津杜氏会 県内・県外の酒蔵へ視察・見学に伺います。
7月 福島県清酒アカデミー職業能力開発校・会津杜氏会合同研修会 福島県清酒アカデミー職業能力開発校
会津杜氏会
会津酒造後継者育成協議会
日本酒の知識や技術を磨く、毎年恒例の研修会です。
8月 夏季酒造講習会 会津酒造技術後継者育成協議会
会津杜氏会
日本酒の知識や技術を磨く、毎年恒例の研修会です。
会津若松酒造協同組合ウェブサイト